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2017.12.14
ユリス・ナルダン  マリーン トルピユール

2017年新作インプレッション Part2

「マリーン トルピユール」は、

ジャケパンスタイルがよく似合う

 ローマンインデックスにブルースチールの針、そしてスモールセコンド。僕のドレスウオッチのデザインにおける好みは、この3つの要素が上位を占めます。もちろん、ムーブメントの精度やギョーシェなどの仕上げ、ブランドの歴史なども気になりますが、この一年間で手に入れた2本のドレスウオッチは、どちらもこの3つの要素が素晴らしいモデルだったことから購入を決めたと言っても過言ではありません(笑)。

 そんな僕がこの秋、一緒に過ごすことになったユリス・ナルダンの「マリーン トルピユール」。ユリス・ナルダンといえば、かつて多くの冒険家の航海を船上にて支えた高精度な時計、マリーンクロノメーターの雄。現在もその意匠を受け継いだコレクション「マリーン クロノメーター」があり、ブランドを象徴するシリーズなのはご存知の方も多いと思います。

「マリーン トルピユール」は、そんな伝統的な意匠を取り入れながらも、針やローマンインデックスは、より優雅さを感じさせるデザインに。そして、ケース径も「マリーン クロノメーター」の45㎜に対して、42㎜。さらに厚みも抑えられ、ドレッシーに仕上げられています。こちらのモデルが、航海においてキャプテンだけが持つことを許されたポケットクロノメーター、「トルピユール」をイメージしたというのも頷けます。仲間から厚く信頼され、導く知識と実行力を兼ね備える。凛々しさとエレガントさを兼ね備えたデザインを通して、そんな人物像が想像できるのも、ユリス・ナルダンが重ねてきた歴史があるからでしょう。

 最初に触れた僕のドレスウオッチにおける大好きな3つの要素を持ち、さらにプライベートでも同ブランドの「サンマルコGMT±」を愛用していたほど、ブランドへの思い入れもある。これだけで好きにならないはずがありません。ただ、いざ着けてみるとどうでしょうか?

 まず気付かされることは、ベゼルの幅が狭くダイヤル面積が広いことからもたらされる視認性の高さです。また、ケース径が42㎜とドレスウオッチとしてはやや大きいだけに懸念していた着け心地も、ケースが裏蓋にかけて絞り込まれており、手首に触れる面積が小さくて着け心地も快適! 

 となれば、次に気になるのは精度です。しかし、こちらも抜かりなし! 実はユリス・ナルダンは、機械式時計におけるシリシウム使用のパイオニア。こちらのモデルもシリシウム製脱進機を備えた自社製ムーブメントを搭載し、なんとCOSC認定クロノメーター! 編集部のウィッチ(精度を計測する機械)でも計測しましたが、高い精度を確認することができました。さらに、所有する大きな喜びとなる美しいムーブメントの精緻な動きを楽しめるシースルーバック仕様。これだけの魅力と実力を備えながら、SSケースモデルの価格は80万円(税別)!ユリス・ナルダンにおけるエントリー的なプライスで手に入るのも嬉しいポイントです。

 “自らの運命を切り開く、現代のキャプテン”に相応しいモデル、「マリーン トルピユール」。シックなスーツとの相性も悪くないですが、42㎜のケース径と「マリーン クロノメーター」を彷彿とさせるダイヤルは、上品だけどアクティブさを感じさせるジャケパンスタイルがとてもよく似合う時計だと思います。

 ビジネスシーンでは、ネイビーのブレザーにグレーのスラックスの王道コーディネートも良いですし、休日にはボトムスをデニムに変えてもよく似合うはず。ジャケットをカットソーに変えて、下をポロシャツにした重ね着もいいかもしれませんね。これからの季節であれば、タートルネックのハイゲージのニットにフラノのジャケットと合わせるのもオススメかと。

 キャプテンには程遠い僕ですが、コーディネートはこれらを実践して、楽しませていただきました(笑)。いやぁ、ドレスではなく、あえてジャケパンウオッチとして欲しくなる1本です。

 

取材・文/前田清輝(腕時計王編集部)

Text/Seiki Maeda(udedokeiou)

マリーン トルピユール
Ref.1183-310/40
税抜価格80万円
12時位置にパワーリザーブ表示、6時位置にスモールセコンドと日付表示。さらにローマンインデックスや赤く彩られた「1846」の文字など、マリーンクロノメーターの象徴的なデザインが受け継がれている。自動巻き。パワーリザーブ約60時間。SS。ケース径42㎜。50m防水。他にブルー文字盤やRGケース仕様もラインナップする。 ソーウインドジャパン☎03・5211・1791 https://www.ulysse-nardin.com/jp

シースルーのケースバックからはシリコン製ひげゼンマイを備える自社製ムーブメントの姿が。ムーブメントとケースのバランスが良いのも大きな魅力です。
ケースバックに向けて、絞り込まれているデザイン。審美性と心地良い着け心地を兼ね備えて実現するためのこだわりがうかがえます。
キャプテンへの道は遠いですが、ジャケパンスタイルはこの通り。ブルースチールの針と濃紺のストラップに合わせてブルーでコーディネイト。こういう色合わせもアリかな、と。冬であれば、タートルネックのハイゲージのニットにフラノのジャケットと合わせるのもオススメかと。
私物の「サンマルコGMT±」。ケースサイドの2つのボタンでホームタイムを簡単に調整できるため、海外出張時の強い味方に。現行モデルにも同仕様のモデルがあるので、そちらもオススメです。ちなみに、昨年開催された「アメリカズカップ・ワールドシリーズ」の福岡大会には、こちらを着けてユリス・ナルダンがサポートする「アルテミスレーシング」チームの応援にも。思い入れのある一本です。
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